ビルから転落の現場に遭遇 (あ、ロケです)

ここ狭い香港では、街中でTVドラマや映画の撮影現場に出会うことはそう珍しい事ではありません。エリアによっては「しょっちゅう」な感じのトコロもありますね。いつしか慣れっこになって写真も撮らなくなってしまいました。(油麻地・廟街周辺は多いです!)

見物人donitchひとり 笑


お弁当休憩(油麻地)

投光器のヤグラを組んで大掛かり(油麻地)
香港芸能界や香港明星に特に関心があるワケでもなく、何年も「冇電視生活」している私としては、誰が何の撮影をしているのかは分かりませんが、つい何となく脚を止めて野次馬しちゃったりもするんですよねぇ。「え、あれ女優さん?オーラねぇなぁ。。」みたいな。笑
先日、ウチのすぐ近所の八百屋に買い物に行ったら、店の向かいでロケしてました。
「珍しくはない」とは言いましたが、こんなに近所、何のヘンテツもない通りで、しかもクレーン車が来てます。どーやらビルからの転落シーンのようです。こんなロケ現場は初めてです。カメラにTVBのロゴがありましたので、無綫電視・翡翠台のドラマかなんかでしょう。

タマネギとニンジンをぶら下げながら見ていると、クレーンでつり上げられたスタント役者さんが、木箱とマットレスの上へ落下! これは練習というかテストでした。
次はスタント役者さんが、口に赤い「血糊」を含んでいよいよ撮影のようです。もう一度クレーンでつり上げられ、ドスン!と自動車の屋根の上へ。
こりゃけっこう衝撃ありそうです。。
これで終了かと思いきや、ベッコリ凹んだ屋根をスタッフが車内から元通りに押し戻して、もう一回撮るようです。クルマは使い回しなんすねぇ。。
インターバルに、たぶんスタント監督さんでしょう、落ちる瞬間に腕を「腕枕」のように首と頭の下に持ってきて衝撃をやわらげるよう指導しています。なるほど、細かく「受け身」を授けてるワケね。
間近で見ていると、、当たり前ですがスタント役者さんって、やっぱり危険なお仕事なんだなぁ、と実感してしまいました。
三度目の落下は後部座席のガラスを派手に粉砕して「OK!」のようです。
「追いつめられた犯人が誤ってビルから転落」とか「秘密を知ってしまった男が事故を装って組織に消された」とかのシーンでしょうか。まあ、どっちにしても使われるのはほんの短いカットでしょう。その一瞬のために、これだけのスタッフとクレーン車を含む機材と時間を使ってるワケで。。。こうして1カット、1カットを積み上げていくのですから、1本のドラマ、映画づくりというのは大変な労力を要するんですねぇ。。。

悲惨な事故現場にしか見えませんね。。
このロケ現場を見ていて思い出した人がいます。
谷垣健治さん。
ジャッキー・チェンに憧れて単身來港後、ゼロからスタートして香港アクション映画のスタントマンとして活動されていたお兄さんです。
むか〜しの話ですが、当時私が働いていた会社に何度か遊びに来られてたので知っていました。
今はどうしていらっしゃるだろうか、とネットで検索してみたら・・・。
日本映画界のアクション監督等でご活躍とのこと!(Wikipedia)
すごいなぁ〜!
「香港で夢をつかんだ日本人」を代表する一人かも知れませんね。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
役に立っても立たなくても、
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下次見~!
donitchでした。